はじめの第一歩
「千二百年早いんじゃ」
京焼きの窯元である父親の京都訛りの大声が娘の頭上で炸裂しました。春の展覧会に娘が作品を出展するというのを 小耳に挟んだ窯元の怒りが爆発したのです。
窯元の怒鳴り声と共に目が覚めました。NHKのBSで放送していた「京都人の密かな楽しみ Blue 」の1シーンが夢に登場したのです。
【出発の朝】
枕元の目覚ましは 6時にセットしてありますから、それまでにはまだ1時間余りあります。もう一度眠りたいとも思いますが、二度寝するときっと寝過ごしてしまうに違いないという思いが頭をよぎります。夫はと見ると向こうを向いて気持ち良さそうに寝息をたてています。心を決めて、そっとベッドを離れました。
【探訪記企画の誕生まで】
今日は窯元を訪問し、レポートする「さわらびの窯元探訪記」の第一日目です。この企画は、半年ほど前にある女性から会社に持ち込まれたもので、いろいろ検討した結果、まず、雑誌に掲載し、ある程度纏まった時点で単行本として出版することを想定しています。もともと、私がみずから担当させて欲しいと申し出た企画なのですが、いざ始まるとなると、本当のところ不安でいっぱいです。それでも、ああでもない、こうでもないと、やる前から悔やんでいても始まらないので、当たって砕けろの心意気で全力で取り組んで行きます。
【立杭への道】
今日訪れるのは、日本六古窯のひとつである立杭焼の窯元が集う丹波です。丹波は兵庫県のほぼ中央に位置しています。

丹波への道すがら、窯元の近くのグルメスポットで食事をして、そのレポートをインスタに載せる積もりでしたが、取材にどれだけ時間がかかるかわからず、今回はおにぎりと卵焼きの簡単弁当持参です。窯元が立ち並ぶ場所にいわゆるTKGの有名なお店があるとのことですが、それはまた次回のお楽しみで。さて、お茶を持って出発準備完了です。
天候はといえば、どんよりした曇り空が広がっています。最寄りのICから中国縦貫自動車道に乗り、それを神戸ジャンクションで降りて一般道を走ります。溝口の三叉路を右に折れると立杭はもうすぐです。JR福知山線(宝塚線)と並行して141号線を走り舞鶴若狭自動車道の下をくぐり立杭に到着です。
帰りは、もっと一般道を走り、丹波や篠山の風土に触れてみたいと思います。

画像は立杭「陶の郷」より引用
https://tanbayaki.com/